小沢一郎
OZAWA Ichirō
小沢一郎は1969年衆議院議員に初当選。1985年には自治大臣兼国家公安委員会委員長を務めた。2006年4月には民主党代表に就任、以降2009年まで代表を務めた。小沢氏は、自衛隊が海外での国連の平和維持活動に協力することが可能となる「国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律」(1992年公布) の成立を主導したことで知られる。
新生党代表幹事、新進党幹事長、新進党党首、自由党党首、民主党代表など、これまで複数の政党に所属し重要ポストを歴任。2012年に民主党離党後、「国民の生活が第一」を結党したが、同年当政党は解散、その後は離合集散を経て2019年に「国民民主党」に合流、そして2020年に立憲民主党と国民民主党の合流により誕生した新党、新「立憲民主党」に参加した。
小沢は1992年に部分的な憲法改正案を発表。現行憲法について、占領下で作成されたため無効と主張している。また、前文について翻訳調を改め日本人の伝統に触れる、天皇を元首とする、第9条を改正し自衛権行使を明記する、国連常備軍創設と同軍への日本の経済的・人道的協力など主張している。この他、新しい人権概念を盛り込むなど「公共の福祉」規定の見直し、参議院選挙の廃止、国会について定める第4章の改正、憲法裁判所の創設、憲法改正の手続きの改正などを提案している。
また小沢は、1990年代より集団的自衛権行使容認に賛成の立場を示していたものの、2015年安倍内閣により成立した安全保障関連法案には反対の立場をとった。2014年のインタビューの際には、同法案の集団的自衛権行使の条件は曖昧であり、政府により恣意的に条件が拡大される可能性があると批判した。