参議院

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参議院

参議院は、日本の国会を構成する議院であり、両院制における上院にあたる。第二次世界大戦以前は、貴族院として皇族、華族また勅任議員で構成されていたが、戦後の日本国憲法施行により、選挙で国民から選出された議員で構成される参議院が設置された。現在、計245名の議員が6年の任期を持ち、3年ごとに選挙が行われる。参議院の公式ウェブサイトで国会や議会に関する情報が提供されており、ライブラリーの項目より、国会での審議概要や会期中に提出された資料を閲覧できる。また参議院調査室では参議院議員向けに調査を行っており、報告書等を公式サイトで公開している。

参議院憲法審査会(2007-)

参議院憲法審査会は、2007年に国会での国民投票法を受け、同年参議院に設置された。憲法審査会では、日本国憲法、日本国憲法に密接に関連する基本法制の調査、また憲法改正原案、日本国憲法に係る改正の発議や国民投票に関する法律案等の審査が行われる。委員は各会派の所属議員数の比率により各会派に割り当て、45人の委員が選任される。公式サイトには、開会の日程や会議録などが掲載されている。

参議院日本国憲法に関する調査特別委員会(2007)

参議院日本国憲法に関する調査特別委員会は、日本国憲法改正国民投票制度に係る議案の審査や日本国憲法の調査を行う事を目的に、2007年1月、参議院憲法調査会の下設置された。憲法審査会が設置されたことに伴い、同年廃止された。廃止以前には、委員会のメンバーや、国会に提出された請願等の情報が一般に公開されていた。日本国憲法に関する調査特別委員会に関する情報は、憲法審査会のウェブサイトにも掲載されている。

参議院憲法調査会(2000-2007)

参議院憲法調査会は、日本国憲法について広範かつ総合的な調査を行う事を目的に2000年に設置。2007年に調査特別委員会が設置されたことに伴い廃止され、同年に調査の経過及び結果を記載した「日本国憲法に関する調査報告書」を提出している。憲法調査会に関する情報は、憲法審査会のウェブサイトにも掲載されている。

憲法調査推進議員連盟

憲法調査推進議員連盟は、日本国憲法施行50周年を機に1997年5月、国会内に憲法調査会の設置を求める350人以上の国会議員によって結成された。1997年には、日本国憲法草案作成に携わった元GHQ(連合国最高司令官総司令部)のスタッフ、ミルトン・J・エスマン氏、リチャード・A・プール氏、ベアテ・シロタ・ゴードン氏ら5名のアメリカ人を招き議論を行うフォーラムを開催。当連盟のホームページには、連盟としての使命や会員に関する情報が掲載されている。さらに中山太郎元参議院議長による日本憲法とドイツ憲法の比較史等をテーマにした論文が掲載されている。

新憲法制定促進委員会準備会

新憲法制定推進委員会準備会は、古屋圭司(自民党・衆議院議員)を座長に、自民党・民主党を中心に超党派の衆参両院の議員によって組織され、当時無所属であった平沼赳夫も委員に加わった。平沼、そして古谷を始め自民党から参加した主なメンバー、赤池誠章、稲田朋美、木原稔はいずれも自民党を中心とする超党派の保守系議員連盟、神道政治連盟国会議員懇談会、創生「日本」のメンバーでもあった。なお、神道政治連盟国会議員懇談会には、この準備会に民主党から加わった松原仁も所属していた。

新憲法制定促進委員会準備会は、日本国憲法施行60年を迎えた2007年に「新憲法大綱案」を発表した。「新憲法大綱案」は新憲法制定を掲げ、そのための準備として現行憲法を全文に亘り検証、改正案を提示している。まず国の成り立ちとして、和の精神、国民統合の象徴としての天皇を中心に国が発展してきたことなどを前文に書き込み、天皇については元首と規定することを発案している。また内閣総理大臣が最高指揮権を有する防衛軍保持の明記、国家非常事態条項の新設とそれに伴う国民の「国防の責務」の規定を提案している。家族の保護の他、プライバシー権、知る権利、環境権などの新しい人権の規定を明記する案なども盛り込んだ。